メモ帳の用紙研究 本文編2

business-card-586271_640.jpg

上質紙をもう少し掘り下げてみましょう。

先日の記事では「圧倒的機能性を誇る上質紙」なんて大げさなことを書きましたが、
いわゆる普通の白い紙です。

みなさんが慣れ親しんだ紙です。

長く触れていたものには愛着が湧くものです。
そしてその良いところも悪いところも肌で知っています。

ペーパーレス化が進んだとはいえ、
ビジネスの現場で名刺というのは未だ現役ですよね。

私はこの人からもらった名刺に、その人がどんな人だったかをメモすることがあります。

例えば…

とある事務機系の展示会。
色んな所であなたはセールスマンの名刺をもらいました。

・コピー機のことならお任せください。
・一円でも安く。
・安心品質をお届け。
・価格はさておきスピード重視。

各社それぞれ個性がありますね。

ひとたび足を止めれば、「ご検討ですか?」と積極的に声をかけられ、
あれよあれよという間に商品説明、デモンストレーション。
そして大量のカタログとサンプル品を渡されそうになりますが、
これをいちいちもらっていると荷物が多くなって困るあなたは名刺だけもらうようにしました。

しかしあなたはいろんなブースを周るなか、どこの会社がどういったサービス・製品を提供しているかわからなくなりました。
そこで一度立ち止まって、頭の中を整理するためにもらった名刺にメモを取ります。

ここであなたは気が付きます。

名刺の紙質がそれぞれ違う。

そうです。マット系もあればグロス系もあるのです。

ペンの滑りが用紙によって異なる。
そしてその馴染む具合も全く違う。

名刺にメモを取るも、重ね合わせて収納しようとすれば、
お互いが擦れてインクが滲んでしまう。

まぁインクが消えてよくわからなくなった会社とは縁もなかろうと
あなたはとりあえずそのまま名刺入れに収めました。

それからしばらくしてのこと…
ひょんなことから、あなたは緊急でボールペンを調達しなければならない事態に陥りました。

「そうだ。あの展示会でスピード納期とか言ってた業者あったよな。」

あなたは名刺の束を漁り始めます。

「ああ、あったあった。この束だ。」

もらった名刺に目を落とし始めると、あなたはショックを受けます。
そうです。
グロス系の用紙を使った名刺のメモ書きは、ことごとくそのインクが消えてしまっていたのです。

「あちゃー。」

筆圧を頼って、なんとかそれを解読できるかという具合のものもあれば、
跡形もなくメモの形跡が消えてるものもあります。

インクが消えたらそれは縁がなかったとして割り切ろうなんて思っていましたが、
ことここに至ってはピンチです。

会社からは何のために展示会に行ってたんだと叱責されそうです。

「うん?」

一枚の名刺を見たときにあなたは動きを止めました。

名刺の右隅にしっかりと「スピード重視」のメモ書きがはっきりとあります。
インクが紙に馴染み、どれだけ指で擦っても消える様子はありません。

「これだ。」

手にする名刺には【三角株式会社 営業部 石川太郎】としか印刷されていません。
上質紙でした。

もしもこの名刺がグロス系のものだっただら、
パット見ではこの会社が何を専門にやってる会社かわからず、
あなたは手当たり次第ネットを当たるしかなかったでしょう。

機能性が見た目を乗り越えた瞬間でした。

用紙の選び方というものは、本当に注意したいものです。

"メモ帳の用紙研究 本文編2" へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: