メモを取るシチュエーションを考える

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あなたはどんなときにペンを手にしてメモをとりますか?

・仕事で電話に出たとき
・商談内容を手帳に
・会議での内容をまとめる
・上司からの指示
・お買物リスト
・ふと思いついたアイデア
などなど…

どうしてメモを取るのでしょうか。

答えは簡単。
忘れないようにするためですね。
忘却防止システムです。

自分が聞いたり、感じた情報を文字情報に落とし込んで
それを閲覧可能な状態にする。
そういう行為をメモをとると言うのですね。

情報を文字にする。
この行為はここ15年程度で劇的に変化しました。

かつては自分の手で「書く」ことでしか出力できなかった文字情報。
この「書く」作業の殆どが、今では「入力」作業に変容しているのではないでしょうか。

PCのキーボードで入力する。
スマートフォンのフリック入力。
人によっては音声認識機能で入力なんて方もいらっしゃることでしょう。

変容するメモを取る行為ですが、
未だにそのスピード感、正確性、ながら性において
手書きメモというのは一日の長があるように思います。

ある時、ラジオか何かで某マスコミの記者さんがこう言っていたことをふと思いまだいました。

「最近の記者会見の現場はテレビなどでもご存知の通り、みんなPCでキーボード入力している。じつはこういった点がマスコミの取材力の低下の要因の一つではないか」と。

どういった内容だったか、私の覚えている範囲と理解でご紹介します。

ブラインドタッチ(タッチタイピング)ってありますね。
そうです。手元を見ずに画面だけを見て文字起こししていく作業です。

このブラインドタッチにそのマスコミ関係者は苦言を呈していました。

ブラインドタッチをするにはどうしても画面を見続ける傾向があるそうです。
記者の注意力が取材源である、記者会見をしている発表者ではなく、自分が入力している文字が正確かどうかという方面に注がれてしまう傾向があるそうです。
つまり取材対象の表情、声色、息遣いなどの変化に鈍感になりがちだと。

人はその言葉だけを聞いてすべてを判断するわけではありませんよね。

「残念です」という言葉ひとつとっても、その言い方次第でずいぶんと印象は変わります。

そういう原稿では表現しきれない人間の感情の機微のようなものを五感で察知する。
こういった本来人間に備わっている感覚をブラインドタッチは奪ってしまっているのではないかと。

かつてはどんな記者会見でも、その背景にメモ帳を手にした記者さんがいました。

別に私は懐古主義者ではありませんが、
そういったベテラン記者の経験による解というものをあながち無視できないのではないかと、
昨今の既存メディアの凋落ぶりを見てふと思うのです。

メモを取ることの第一義的な意味合いは忘却防止です。
ですが忘却防止ばかりに目が行くと、本当に記憶に留めなければならない何かを見失うのではないでしょうか。


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