
メモ帳の表紙。
グロス系かマット系かなどと考えてきました。
今回はその用紙の厚さについて考えてみましょう。
この厚さの表現が独特で、この段階でアレルギー反応を示してしまう人もいます。
何を隠そう私がそうでした。
なので【重量が重い=厚い】ということだけ頭に入れておけば問題はないかと思います。
ですが、あなたが一般ユーザーではなくデザインや制作を手がける立場でしたら、
基本的な知識としてこれは抑えておいてください。
用紙の厚さは「〇〇マイクロメートル」といった具合で表現されません。
「〇〇kg」と表現されます。
どうしてkg?
メモ帳用紙研究 表紙編1でご紹介した「コート135k」という用紙を例に説明しましょう。
用紙は原紙を1,000枚積み重ねた重さで、その厚さを表現します。
つまり「コート135k」はその原紙を1,000枚積み重ねると135kgになるということですね。
ちなみにこの1,000枚の単位を「連」と言い、重さを示す135kgは「連量」と言われます。
で、どうしてマルトはこの連量135kgのものに表紙を選んだのでしょうか。
そのあたりを考えてみましょう。
まず135kgの前後にはどういった厚さのものがあるのでしょうか。
コート紙の厚さは下記のとおりです。
・63kg
・68kg
・73kg
・90kg
・110kg
・135kg
・160kg
・180kg
ずいぶんと多くの厚さがありますね。
この中で実際に触って、「おっしっかりしてるね。」」と感じることができるのが135kg以上なのです。
「え?110kgとそんなに違うの?」
はい違います。
感覚的な話にもなりますが110kgの場合はちょっとクニャッとした触り心地。
そのため表紙としてはちょっと心もとない感じが出てしまうのです。
翻って135kgはどうでしょう。
とたんにパリッとした感じになります。
これなら表紙たり得る用紙だと誰もが思うことでしょう。
ではそれ以上の160kgや180kgはどうか。
もちろん表紙として十分すぎる用紙です。
180kgに至っては一般的なはがきと同じ厚さですから。
マルト株式会社としては表紙としての必要条件を満たす用紙としてコートの135kgを選んでいるというわけです。
135kg以上の厚さの用紙を使用すればあなたのメモ帳が、俄然リッチな感じになることは間違いありません。
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